Silvertone Guitars

シルバートーン・ギターの始まりは、アメリカのイリノイ州に日用品からカー用品など幅広い商品を販売していたシアーズ・ローバック・アンド・カンパニーでした。1905年にハーモニー・カンパニーが製造した楽器、主にウクレレの販売を行っていたシアーズ社は、後にシルバートーンのブランド名でギターなどの楽器商品をスタートしました。1941年、シルバートーン初のエレクトリック・ギターが誕生し、そのファンキーなスタイリングとお手頃価格ということで、多くのプレイヤーに親しまれてきました。

マディ・ウォーターズやアーサー・”ビッグ・ボーイ”・クラダップといったブルースのレジェンド・プレイヤー達もプレイしたシルバートン・ギター。エレキ・ギターが本格的に普及し始めた1950年代には既にブランドは存在し、新しい音楽スタイル、新たな録音技術やポピュラー音楽の普及など共に、エレキ・ギターの進化と発展が加速しいく中、シルバートーンも進化していきます。

1954年にはシルバートーン初のソリッド・ボディー・エレクトリック・ギターが誕生し、ラインアップも大幅増えていきます。その当時、シルバートン・ブランドのアンプを製造していたダンエレクトロは、シングルピックアップ搭載の1375モデル、ピックアップ2基搭載の1377モデルなどのシルバートン・モデルの取扱いが始まり、後に代表的なスタイルのリップスティック（口紅）ピックアップが誕生します。1958年には、特徴的なピーナッツ・シェイプのボディー幅が2インチ(約50㎜)幅広くなり、現在でもシルバートーンの代表的なモデル1303と受け継がれています。

シルバートーン・ギターは、マディ・ウォーターズなどのブルース・プレイヤーのレジェンドだけでなく、ジミ・ヘンドリックスやボブ・ディランなどの多くの有名プレイヤー達に使用されるギターでした。

現在のシルバートーン・ギターは、オリジナルのビンテージな雰囲気とトーンを残しつつ、ネック・ジョイント部の改良、そしてブリッジやマシンヘッドなどをアップグレードし、高い機能性と演奏性を備えたモデルに進化しています。クラシックな雰囲気とモダンな機能性を備えたシルバートン・ギターをお楽しみください。